2007年8月

070
タイムマシンを作ろう ポール・ディヴィス
069
大仏破壊 高木 徹
068
ゆりかごで眠れ 垣根 涼介
067
君はフィクション 中島 らも
066
花のようなひと 佐藤 正午
065
愛なき人々 谷崎 潤一郎
064
笹まくら 丸谷 才一
063
猪谷 六合雄 高田 宏
062
心は孤独な数学者 藤原 正彦



No.070 2007/8/29
タイムマシンを作ろう
タイムマシンを作ろう
ポール・ディヴィス


軽いのりのタイトルだが、内容は高度で難解。分からん。

FREIHEITSTROM/DIARY - 『タイムマシンを作ろう』

No.069 2007/8/26
大仏破壊
大仏破壊
高木 徹


戦争広告代理店がおもしろかったので、もう一冊。これもすごい。
バーミアンの大仏遺跡が爆破された理由は何か。
タリバンとアルカイダ。オマルとビンラディン。それは9・11テロへのプレリュードだった。そんなことは、当時何も知らなかった。
当時、国連のアフガン担当だったのは、田中浩一郎なる日本人だった。調整に奔走したが、止めることはできなかった。
タリバン=神学生(ハシュトゥ語)、アルカイダ=基地(アラビア語)
「我々が干魃による飢えで苦しんでいる時には助けもしないで、石仏を破壊するといって大騒ぎする。生きている人間よりも、石仏の方が大事なのか」

高木徹 - Wikipedia
文藝春秋|本の話より|自著を語る
バーミアン 大仏はなぜ破壊されたのか NHK SPECIAL
ターリバーン - Wikipedia
ウサーマ・ビン=ラーディン - Wikipedia
アメリカ同時多発テロ事件 - Wikipedia
メディアが伝えない「アメリカ同時多発テロ」の疑問
バーミヤン大仏破壊について - 仏教徒としての悲しみと行動
タリバンによるバーミヤン大仏破壊について

No.068 2007/8/23
ゆりかごで眠れ
ゆりかごで眠れ
垣根 涼介


コロンビアって国は恐ろしい。それを知っただけでも価値があった。
外務省のえらくダサイWEBページがあって笑った。

垣根涼介 - Wikipedia
著者インタビュー ゆりかごで眠れ 垣根涼介氏
コロンビア - Wikipedia
外務省: コロンビア共和国

No.067 2007/8/20
君はフィクション
君はフィクション
中島 らも


中島らもがホラー小説を書いているとは知らなかった。池上冬樹によると、得意ジャンルだのこと。えっ、そうなんだ。デコチンはかなり怖かった。理解不能。
いよいよ次は、ガダラだ。本を借りてある。なんと上中下の3冊。

中島らも - Wikipedia
中島らも年表/Hanadokei web site
池上冬樹 −小説スバル おすすめの本

No.066 2007/8/17
花のようなひと
花のようなひと
佐藤 正午


読む本がなくなって、図書館に行き、慌ただしく数冊を選んだ。
花をテーマにしたショートストーリー。これがけっこういい。
一話毎に挿絵がある。挿絵は牛尾篤。さほどいいとは思えないが人それぞれ。

佐藤正午 ホーム
佐藤正午とは - はてなダイアリー
牛尾篤のページ
牛尾篤

No.065 2007/8/15
愛なき人々
愛なき人々
谷崎 潤一郎


読む本がなくなって、本棚のすみにあった谷崎潤一郎の文庫本を取り上げた。読むのは3回目か4回目くらいになるだろうか。昭和7年改造社発行 定価30銭というレアな本。これは、学生時代に古本屋で買った。この本をきっかけに、一時期谷崎を読みふけったことがある。
30年ほど前だが、谷崎全集の揃いが古本屋の店頭に並んでいた。欲しかったが、当時でも6万円くらいして貧乏だった私は諦めた。それに置く場所もないし。しかしいまだにこの時買っておけばよかったと思う。残念だ。

愛なき人々は、大正末に書かれた戯曲集。女に溺れていく男とその男を弄ぶ女と、だたじっと耐える女の人生模様。今では三文小説のテーマにもならないようなものだが、当時の文学界にあっては画期的なテーマだった。伏せ字がアチコチたくさんある。世の中は、しだいに戦争に向かって走り出していて、当局から不謹慎と見られたようだ。
この後、谷崎は、女に溺れていく男を芸術の域まで高めた春琴抄を書く。ここまでいったら、降参です。

谷崎潤一郎 - Wikipedia
芦屋市谷崎潤一郎記念館
谷崎潤一郎 散策(年表)
谷崎潤一郎と映画
谷崎潤一郎 - google検索

No.064 2007/8/12
笹まくら
笹まくら
丸谷 才一


恋と女の日本文学に続いて、丸谷才一の2冊目。解説には傑作とあったので、期待して読んだが・・・。
太平洋戦争で徴兵拒否した主人公の過去と現在を交錯させながら話は進む。徴兵拒否した主人公に思想的な背景はなく、ただなんとなく人が人殺し合う戦争は嫌だと赤紙が来た日に逃亡し、ラジオの修理や砂絵描きで食いつなぎながら生きていく。

この時代に徴兵拒否した人間がいたとは驚きだが、よく考えれば当然いたのだろう。が、拒否の理由は曖昧で、ただ流されていくように生きていく主人公に同感はできない。私にとって太平洋戦争はフィクションの世代であり、徴兵拒否というすごい出来事を実感できない。この小説は昭和30年代に書かれており、その意味ではまだ戦争が生々しい記憶として残っている時代だったのだろう。
私にとって、戦争をテーマにした文学といえば、村上龍の「限りなく透明に近いブルー」や「コインロッカーベイビーズ」の方がまだ実感できる。もちろんフィクションの世界としてだが。
笹まくらは、草枕と同じように旅に関わる枕詞だそうだ。
文庫本で読んだので、文語文ではなかった。これにも驚いた。よく丸谷才一が了解したなと思う。

丸谷才一 - Wikipedia
丸谷 才一 - google image
戦争について考えることができる本
r2 - 笹まくら

No.063 2007/8/6
猪谷 六合雄
猪谷六合雄 −人間の原型・合理主義的自然人
高田 宏


猪谷六合雄。大正から昭和初期にかける日本人のスキーの先駆者。白樺派の文人とも交流があった。この本は、米原万里の「打ちのめされるようなすごい本」に紹介されていた本だ。イガヤクニオと読むことも、そんな人がいたことも知りませんでした。当時には珍しくアウトドア系の趣味に生きた達人か。

この本は、猪谷六合雄を紹介した本だが、言ってみれば評伝の評伝といった感じでさほどインパクトを感じなかった。やっぱりオリジナルを読まなきゃいかんのでしょうね。

高田宏先生プロフィール - WEB講義 - 環境goo
猪谷六合雄 - Wikipedia

No.062 2007/8/4
心は孤独な数学者
心は孤独な数学者
藤原 正彦


お父さんが新田次郎だそうだ。そう言われれば顔が似ている。お父さんもお母さんも文学者ではあるが、藤原正彦氏の本職は数学者だ。これは珍しい。文学と数学は対極にあるものと思っていたが。でも、お父さんも気象庁(だっけ)に努めていたくらいだから理工系は血を引いたのか。
2005年にベストセラーになった国家の品格はこの人の著作だ。経歴を見ると、満州からの引き上げで苦労したようだ。この責任はんもとより日本政府にある。

本の内容は、藤原正彦が敬愛する3人数学者の評伝。ニュートン、ハミルトン、ラマヌジャンの3人を取り上げている。ニュートンはしばらく前に分厚い評伝を読んだのであるていど知っていた。ハミルトンと、ラマヌジャンは初めて知った。天才的な数学者にしても心は孤独、いわんや凡人をや。

藤原正彦 - Wikipedia
新潮社 - 心は孤独な数学者
「原子力文化」2005年5月号インタビュー 藤原正彦
藤原正彦『国家の品格』